この商売をしていると、いろいろな名刺を受取ることがある。
しかも結構な数だ。
今日は、殆ど考えたこともなかったんですが、名刺について考察。
名刺には、どんな情報や写真を載せるといいのかを考えてみたい。
先日、とある女性カメラマンから頂いた名刺。
かねこゆうみさんという方、アメブロでいろいろ語っておられます。
この名刺が、かなり色々考えつくされたもののようで、いろいろ解説、紹介したいと思う。

名刺に書かれている内容は写真と日本語だけ、でも、実際の仕事に役立つ、営業ツールにもなるもの。
私も、かれこれビジネスに身を投じてかれこれ30年。
営業的な仕事もしていた時期もあるので、今更、名刺をもらってすごい名刺だと思う事も「少なく」なった。
例えば過去にもらった名刺でインパクトのあったものを紹介すると、
素材だけでも、石を使った名刺(ストーンペーパーという石の紙が世の中には存在する)、プラスチックの名刺、和紙、パラフィン紙のようなスケスケなものなどそれなりにインパクトがあるものもある。
その他にも、本人の写真入りの物、フルカラーの物などもそれなりに印象が強い。
逆に名前とURLだけ、真っ赤、文字がやたらと小さい等、デザインで勝負するものもある。
こういったものを頂戴すると確かにその場での話題になったり、その人の事を忘れなくなったりする。
ただ、忘れない「人や名刺」と「仕事に繋がるとか、お付き合いが続くという」のは随分とギャップがあるのも事実。
私も、ビジネスマナーとして、名刺をもらうとその人の所属会社のホームページを見たり、カメラマンさんならポートフォリオーインスタグラムを見たりすることはよくある。
ただ、見てほしい情報や仕事面の内容にうまく誘導できている名刺というのはほとんどない。
ただ名刺にSNSアカウントやURLが書いてあるだけというものが多い。
私も今まで、よく考えずに普通に名前とSNSアカウント程度を載せていた。
さて、そろそろ本題に入りたいのですが、今回頂戴した名刺はまず、二つ折り。
折った状態で通常の名刺より少し小さい。
これだけで少し変わっている名刺という事になる。
二つ折りという事で、名刺は4面になるわけで、情報量が通常の名刺の倍になります。
裏表4面フルカラー刷り。
内容はというと
カメラマンさんだけあってご自分で撮った写真4枚、ご自身の写真も3枚。
電話、携帯は書かれていない。メールアドレスあり。代わりにブログ、Line等への誘導がある。
文章量はかなり多く、この先を読みたくなる文章になっている。イメージ的にはこの先はブログに書いてありますよ、Line登録するといい事があるよといった印象を受ける。
かなりの文字数。
自身の紹介ではすべてを書かずに、ご自分のブログやLineに誘導する導線が名刺の中にもある。(2次元バーコード)
自身のキャッチコピー+プロフィール+自分の好きなこと。
の記載もある。
さらに、裏面には、自分がカメラマンとして何ができるのか?を記載している。
ただ、自分の事を主体として書かず、お客様(被写体)の視点、気持ちで書かれている。
具体的に分かり易くいうと、
×私は「写りに自信のない人」でも納得していただける写真を撮れます。ではなく
〇「写りに自信がない」と打ち明けてくれる方の気持ちがよく分かります。私も以前そう思ってました・・・
といった感じでつづく。
この方と初めてお会いしたのは、ロケハンでスタジオアトラにご来店頂いて、名刺交換となった。
その後、本撮影でご来店、モデルさんがメイクしている空き時間があったので名刺の事を少し伺いました。
なんと名刺の本を数冊よみ、エッセンスを集約してこの名刺を作っているとのこと。
道理で、よくできた名刺。なるほど。納得です。
それに名刺の本があることにもびっくりです。
私も見習って、バラマキタイプのこれまでのような名刺と、読んでほしい人や、今後付き合いたいと思える人に配る二つ折りタイプの二種類の名刺を作ろうと思ってます。
もう少し話を広げて、
撮った写真を名刺に載せるといいよ、とか、名刺の写真撮りませんかといった宣伝をするのもいいかもしれませんね。
スタジオアトラで自分の撮影して名刺作りませんかというビジネスもありか??
・・ちょっと無理ありかな。