カメラマンになるには

カメラマンへの第一歩

カメラマンになるための一歩それには、まずは営業だと思う。
ところが私の場合は、商売柄、最近スタジオ予約の際に「カメラマンやってくれませんか、写真撮ってもらえませんか」という案件が入ってくる。

一応、「カメラマンのマッチングサイトもありますよ」
と話すものの、色々な事情でプロを呼ばないこともあるわけです。

例えば、撮影までに時間がない(明日行くので撮ってほしい)とか、スマフォでいいので撮ってほしいとか言われるわけです。

確かに、「自分のスマフォでいいので写真撮ってほしい」とか、「明日空いてますか?」って、専門のプロカメラマンにしかも時給1万以上の方には、頼みにくい状況ですよね。
イメージ的には、菓子折り持っていくので、趣味でカメラやっている親戚のおじさんに頼みたい感じなのかもしれません。

というわけで私カメラマンデビューの時がやってきた。

というわけです。

素人が売りなのに

とりあえず、言い訳っぽいが

「私のカメラマンではないですよ。料金は手数料程度、無料または、5,000円くらい頂きます」
と言って撮影する事となった訳です。

このブログでも、私は、カメラ素人と宣言していて、それを売りにしている面がある。

素人の視点で撮影を見ているので、このブログに書いてあるような「気づき」も、プロとは違ったコメントになるんじゃないだろうかと思っているわけです。

プロカメラマンや、メイクさんから見ると当たり前の事が、一般の人にとって見ると面白いと思うことが結構あると思うんですよね。

撮影現場をあまり知らない人だからこそ気づける面白いこと 、はたまた 無知さ加減をさらけ出している感じで、プロならだれもが知っていることを、ブログやYouTubeで笑いのネタとして話したりしている訳です。

スマフォで撮影案件

さて、今回のブログ、ほんとに日記みたいで長いので、興味のある人だけ読んでみて下さい。

先日のスタジオ予約のお客様は、オーディション用の写真、動画を撮りたいというお客様。
プロの方ならわかると思いますが、動画と写真となると、どうやっても2,3時間は最低かかる。
ところが、お客様は、1時間で簡単にスマフォで撮りたいと思っているらしく、1時間だけの予約を入れて来られました。
色々事前に話を聞いていると、スマフォ限定で写真、動画を撮って送ることが、 オーディションの条件になっている模様。

「三脚と、スマフォ固定用のフォルダはありますよ」とメールはしておいたのですが、1人で何とかしようとしているらしく、時間的にライトのセット、機材の扱いなど慣れない人が1時間で済ませるのは無理なんですよね。
仕方ないので「少しなら手伝いますよ、でも私はプロカメラマンではないですよ」と事前にお話しておいた。

当日お客様が来てみると、ちょっとびっくりなのはお客様は「女性」
名前が中性的なハンドル名だったのでなんとなく男性かもしれないと思っていたのでびっくり。実は本名だそう。

それで撮影ポジションを決めて、ライトとスマフォをセット。

なんと、 撮影を始めると、通常の写真アプリを起動するわけではなく、お客さんが投稿用アプリ起動し始める。
それで起動された画面上にスマフォカメラの映像と、その上に、こんな感じの画像が表示されるんですね。

私の説明が覚束ないのですが、何が言いたいかというと、上半身写真、全身写真、動画の大体の画角を決められていてそれに合わせて写真を撮ることを強制されるアプリなんですね。

「もっと自由に取らせればいいのにね」と、聞いてみたら
昨年のオーディション用の写真は盛られたものばかりで、結局本番に呼んだら、別人みたいな人ばかりだったそうです。
そこで今回は小細工なし、写真加工できない状態で応募が必須とのこと。

なるほどね。・・・

暗い写真しか取れない

さてスマフォで、ライトも使って、明るいところで、白背景、白のブラウスで撮影するとどうなるか?
察しのいい人は気づくと思いますが、カメラが勝手に明るさを落としてしまう現象が起きる訳です。
黒い服を羽織ったりすればいいのだけれでも、撮影用に持ってきていないわけです。
スマフォでもマニュアル撮影できるものもあると思いますが、アプリ上でカメラを起動しているのでホワイトバランスをいじれない状態に。

少し困って、あれこれ考えて、仕方ないので、黒背景紙を使う事に。
これで何とか明るい写真が撮れました。

一眼でも写真を撮らせて頂いて、ブログに乗せていいか確認したところNGとのこと、まあ、今回の応募はスタジオ撮影もNGかもしれませんからね。

せっかくのカメラマンデビューの作品なのに、載せられなくて残念。

アー写(ヒューマンビートボックス)

今回の撮影は、アー写(アーチスト写真)。
フライヤーや、宣伝に使うわけではなく、お勤めの会社の社内報にのせる写真だそう。
会社名は伏せますが、社内報があるということで、誰でもご存じの大手の会社さんにお勤め。
「社内にはこんな趣味の人もいる」というコラム的な感じにのせる写真だそう。
なんとなく暗い所でライブをやっているイメージの方が合うと思いますが、ご本人は朝日を浴びながら、の状況をイメージされているらしい。

プロ撮影の手順紹介

プロがアーチスト写真をどう撮るかは、 何度となく、見てきているわけですが、自分で撮るとなると話は別。

大体プロ撮影の流れは、
1.写真のイメージをお客さんと共有、 衣装、メイクのイメージも決める(事前打合わせ、または当日打合わせ)
2.ロケハン(当日の場合もあるけれど)どちらに向いてどういうライトで撮るのかを大体決める。
3. ポーズを決めて撮影。枚数は50枚以下程度。慣れているカメラマン、モデル程枚数が少ない傾向がある。
撮影中、その場でお客さん(モデル、クライアント)に大き目の画面(PC等)で確認してもらう。
4.後日、数枚をピックアップして現像、レタッチ
5.ストレージサーバー等でお客さんに納品、今は少ないけど印刷、DVD等で納品の場合もある

素人カメラマンがやるとどうなるか

プロなら、上に書いたような感じで作業が進んでいく訳ですが、素人カメラマンがやるとどうなるか?
知りたいですか?
まず、

「どんどん枚数を撮りたくなる」

という現象が起きます。
なぜかというと、沢山取っておかないと不安になるわけです。
沢山取っておけば、クライアントが納得する1枚が紛れているはず。
と思ってたくさんとっておこうという気持ちが働くわけです。

普通、残す写真は、は1,2枚ですから、10枚撮って1枚選ぶ方が、100枚撮って1枚選ぶより効率いいのは当たり前。
カリスマプロになればなる程、写真の打率が高くなり、当然撮る枚数は少なくて済むわけです。

お客さんとのイメージ共有が重要

撮影の流れは説明した通りなんですが、今回の場合はお客様のイメージを私が理解しきれていない事に撮影中に気づく事になりました。
なぜ、それに気づくかというと、PC上に並んだ写真で気に入った物を、お客様に選んでもらうと、私がいいと思う写真が微妙に違うわけです。
つまり最初の段階で、どんな写真を作るかをしっかり共有しないと私のいい写真はお客様のいい写真ではなくなってしまう訳です。

今回は、こういうことを想定して、初めから、お客様にカメラ内現像のjpegファイルを全て納品するので好きなのをピックアップして下さいとお願いしておいた。現像、レタッチなしが条件ね。

一応RAWでもデーターを取っておいて、もし要望があれば、この一枚だけ明るくしてとか、鮮やかにして、リサイズしてという要件があれば対応することとした。

お客様の満足度

撮影中、私としては、お客様の要望に応えようと、ライトの位置や強度、露光等いろいろいじりながら、150枚程度のシャッターを切った。
こちらとしては、誠意をもって賢明にやっている姿は分かってもらったようで、お客様に気持ち的には満足頂いたようです。
写真の品質的にも、ある程度ご満足いただいたようで、とりあえずホッとしています。
写真もある程度の枚数があるので、その中からピックアップはできると思います。

私もこれまで、いろいろな商売をやってきてるんですが。
満足度を上げる法則みたいなものがあると思っています。

どんな商売でもそうなんですが
失敗、覚束ない、トラブルがある、謝らなければならない状況など、こちらがダメな状況でればあるほど、きちんとコミュニケーションをとらないとトラブルは肥大化してしまう。

今回はカメラマン (私) の腕の面で問題があったので、事前にいろいろお話差し上げたことで、お客様にある程度納得していただいたのだと思います。
実際自分で写真を見ると、この写真はこうすればよかった、ああすればよかったといろいろ考えてしまう。

にわかカメラマンではあるんですが、この商売、奥が深くて面白みはあるのだと思った一日でした。

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