先日、お客様からこんな質問を受けました
「店舗の外にLEDパネルライトを置いて、自然光が作れますか」
私の回答は
「ストロボを外に置いて撮影する方は時々見かけるのですが、パネルライトを外に置くカメラマンさんは見たことはありません、やはりパネルライトはストロボに比べてかなり暗いんですよね」
その場で、そのお客様は納得しているようでした。
一応回答に納得して頂いたとはいえ、私個人としては、いつかちゃんとパネルライトでも検証しなければいけないと思っていました。
で、今日時間が取れたのでやってみることに。
まずはこんな感じです。

この4枚の写真を各々説明します。すべて携帯でオート撮影です。
左上の写真
この写真が肉眼で見るのと近いイメージ。こんな感じです。
すりガラスではあるものの、拡散しているというより、ガラス面に、LEDパネルライトの形がくっきり分かります。
レースカーテンを閉めると多少は形がぼやけますが、この部分にライトがあることははっきりわかります。
さらに室内の明るさというか暗さはかなり暗い感じで、この写真のイメージの通りです。
左下の写真
今回は昼下がりの時間帯でしたので、太陽光、外光が入ってきてしまいます。店舗前のシャッターを閉めてガラス面と、シャッターの間に三脚、LEDパネルライトを設置して撮影してみました。
つまり、太陽光は一切入ってこない状態での撮影です。
右側2枚の写真
画角に、光源が入っていると上のように相対的に室内が暗く映ります。光源が入らないように(マニュアル操作ならカメラでいうならISO感度を上げれば)下のように撮れます。
まあ、日光とは質も違うし、光の強さでいうなら、日暮れのかなり暗くなった時間帯のイメージですが、日光イメージの写真といえばそうかもしれません。
窓ガラスにくっきりライトの形がわかるのは、太陽光ではありえない感じですので、今度は、パネルライトをシャッター側(少し斜め)に向けて撮影してみました。
壁バウンスというか、シャッターバウンスですね。

左上
ガラス側ではなく、シャッター側に向けてライトを当ててみた。こういう時のために、シャッター内側は白塗りしている。
左下
今度はライトの裏側の部分が黒くなってしまっている。結局ライトの形がわかる感じだ。
右上、右下
日中の日が差したイメージの写真だというにはかなり暗い。
最初に話した通りだが、感度を上げて絞りを解放して写真を撮ればなんとか形になる。
とりあえず今回はここまでですが、次回は夜テストを行いたいと思います。
シャッターとガラスの間にライトを置いて、壁バウンスで拡散するより、シャッターを開けてガラス面から少し離して直接ガラスにライトを当てる方がいいような気がしています。
歩道に三脚が出てしまうと危ないのでその辺の兼ね合いも考える必要がありそうです。
さて、この光源を室外に置くシリーズのブログは今回で2回目です、前回はストロボでいろいろ試したのですが、もう少し色々試して、リライトして、ここで報告させていただきます。
皆さんの撮影の参考になればと思っています。