プロモデルとプロカメラマン

今回はどんな感じでプロモデルとカメラマンが話しているかも紹介したいと思います。

テーマは
よい写真の定義って何?

スタジオ運営していると、撮影する人も撮影される人もいろいろな方が来店されます。

そして、撮る撮られる双方にプロの方も、プロっぽい方も、完全に素人の方も、遊びの方もいらっしゃる。

当然、その人達、さらにはその周辺のステークホルダーといいいますか、クライアントさんや、メイクさん達皆さんにとって、写真の使い方が違うわけですし、よい写真の定義が変わってくると思います。

今回はどちらかというと撮られる側、そして素人の私が思ういい写真とは何だという事を考えてみました。
ポートレート人物系の写真について考えてみました。

素人から見ると、売れる写真である必要はないですし、クライアントの目も気にする必要がなくなるわけで、気持ち的にこの写真いいなと思えるものがいいと定義できると思います。

この写真は、先日ご来店いただいた、動画撮影のお客様。
ロボットダンス系の動画を撮られたのだと思います。

帰りに6枚程、ブログ用に写真を撮らせていただいた。
私との会話はブログ用の写真撮らせて、ダンスのポーズ取ってみてよ。程度の会話だったと思います。

皆さん帰る途中だったところを呼び止めて、携帯で簡単に撮った写真なんですが、表情に注目して、1枚目から6枚目を順に眺めてみると、気づく事があります。

表情は1枚目から、徐々にこわばった感じになっている。
ポーズが決まり始めると同時にどことなく、作った感じの表情になっていき、ぎこちなくなってくる。

あまりいい写真だとは思えないものに変化していく。
つまり、カメラを意識して、ポーズをると、それに反して表情にナチュラルさが消えていくわけです。

何でそうなるのか改めて考える前に、プロの撮影の話をしてみます。

プロのカメラマンさんは、モデルさんの事を、よく褒め倒して、褒め続けて写真を撮っています。
それに加えて、表情の作り方を上手く褒めながら説明しているのだと思います。

例えばこんな感じ
「お、いいね、可愛い感じで今日のイメージにピッタリだよね、そうそうそうそんな感じがいいね」
「右側もいいけど少し左を向くともっとかわいい感じになるね。ほら撮れたのみてみてよ、バッチリだね、フォトショの修正いらないよね」
「このパターンはそれでいいよね。もう少し目に力が入ったパターンも撮ってみようか」

何を言いたいかというと、褒めちぎっている中に、今の写真を肯定してなおかつ、ポーズや、表情を変える言葉を少し入れて作りたい写真に近づけていくのだと思います。

さらにモデルさん側も、カメラマンさんの要求が何なのかを受け取り、望むポーズと表情を自然にできていくのだと思います。

結果的に、モデルさんも表情が和らいだままで、決まったかっこいいあるいはかわいいポーズが撮れるのだと思います。

さて、今回の写真では、お客さんと私の関係は、「私=素人」+「お客さん=ダンサー」(今回のお客さんは、ダンサーではあるものの、プロモデルではない)
そうなると、柔らかでナチュラルに表情を引出す言葉もかけられないですし、ポーズの指示もうまく出せない訳です。
撮られる方もこのポーズでいいのかこの配置でいいのかこの表情でいいのかがわからないので、怪訝なこわばった表情になるわけですね。

チャラい系のカメラオタクさんも、普段はただの派手なお姉さんも、まあ撮影に入るとプロの技を見せつけられることもある。
結構深いものだったりするわけです。

それがプロな訳です。

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