スタジオ内の壁つくり設計
ちょっと遡って、2カ月前、施工についての話も記録に残しておきたい。今回の撮影スタジオでは内装壁を作ることが必要になった。私も、以前勤めた会社でも経験があったのだが、いわゆる軽天LGS( Light Gauge Steelライト・ゲージ・スティール )という工法で作ることにした。
巷では、DIYが流行っているといっても、流石に難しそうな作業なので、今回は職人さんにお任せだ。ただ、大きなホームセンターではLGSで利用する柱の材料、壁の材料は売ってますので、やろうと思えばできないことはない。
以前勤めていた、オフィスでも移転時に、壁つくりのお願いをしたことがある。会議室のパーティションなどもこの工法で作ってもらった。スチールといっても鉄ではなく中身の柱はアルミだと思うんだけど。
昔は鉄だったのかな?
墨だし、ランナー打ち込み
今回の撮影スタジオの部屋だと、1日で柱が完成。翌日には石膏ボードの壁が出来上がる。
できた壁に色塗したり、壁紙を張ったりする前に、石膏ボードの継ぎ目をきれいにならしたり、ビスやへこみならす作業が必要なのだが、このパテ埋めの作業が結構面倒な作業になる。
ただ、石膏ボードを建てるだけなら、あっという間に出来上がっていく。圧巻だ。
最初に、まずは、スタジオ内での墨だし作業。これが終わると
天井と床に柱を立てるガイド(ランナーというらしい)を打ち込んでいく。
エアガンのような装置で簡単にビス止めするだけでガイドが完成する。
写真は、積み上げられた柱部分奥では、ガイドを打ち込んでいる。


さて、LGSのいいところをあげると、まずはここ、結構フレキシブルに壁が作れちゃうこと、こういった三角形の部分は少し心配したが、流石にプロの技。
あっという間にメイクルーム、控室、が完成。
難なくランナーが取り付けられた。石膏ボードも簡単に取り付けられていく。


さらに見ていて飽きないのは柱の複雑な形状を、こんな機械(なんていうか知らないが、サンダーの固定されたやつ)で器用に作り上げていく。
一部を折り曲げたり、1辺を削ったり、かなりいろいろなことをこれ一台でこなす。

石膏ボードの施工
で、石膏ボートを留めるとこんな感じになる。柱にビス止めされた形で上下に2枚の石膏ボードになる
